バーの数だけいろんな酒がある

  

零 ICHI

本当にビールに近いノンアル、を目指して造られたキリン零ICHI。

キリン独自の一番搾り製法にくわえて、人工甘味料と着色料もゼロ。さらに原材料比率を見直すことで、すっきりした後味を実現し、
ビールに近い美味しさを徹底的に追求しました。ノンアルならではのいつでも、どこでも、味わえる「おいしい!」をご堪能ください。

From 零 ICHI -麒麟 official site

かなり昔に瓶詰めのノンアルコールビールを買ってきて祖父に飲ませてあげた時の本人の顔を思い出した・・・ [三代目 ハルク]

あ、この味・・・・あれだよ、あれ、、、、まだノンアルコールビールが珍しかった20年以上前に祖父と一緒に飲んだ時のあの味に似てる(ビールに似せようとしてるが明らかに「違和感」強し)。爺ちゃん一口しか飲んでくれなかったね。今の時代の方がノンアルコール飲料に使われている技術は高度化しそこに込められた意志(飲酒運転事故をなくそう!より本物に近づけよう!)はより強いモノだと思う。でも・・・・「なんでこうなった?」が最初の一口目を含んだ直後の感想だった。

香り:甘さを抜いたキャラメル。かなり淡いホップのような香り
味 :苦味を本物のビールより6倍増量した感じ。小学生の頃初めて親父のビールをぺろっと舐めた時の記憶以上に苦い。ビールが好きな人ならわかる喉越しで微かに感じる清涼感とほのかなコクと甘さが全然足りないせいでこの増量感ある苦味が全体の味を「/(_Д_)\」なモノにしている。1本飲むのが修行とすら思えるこの味・・・・なぜこの時代に?商品説明を見たけど、、「麒麟独自の一番搾り製法で得た限りなくピュアな麦汁はいいけど人工甘味料を使わない分苦味が極度に突出しちゃってるのかな?」みたいな。麒麟の技術力ならもっといくらでも「それっぽく」造れそうなモンではないかい?もうノンアル飲料ってそこそこ技術は成熟してるんでない?なんて素人ながらに考えた。


で、ある結論に達した。これは飲む人の健康と未来を何よりも最優先して造られた高尚なビールであるに違いないという結論だ。


どういうことか?もしノンアル飲料を本物に似せれば似せるほど本来はノンアルで我慢しなきゃいけない状況の人が一緒に飲んでいる仲間のアルコール飲料を「うっかり間違えて飲んでしまう事故」を助長してしまうのではないか?本人は「あ!これ本物に似てるからうっかり間違えちゃった。気をつけないと・・・テヘヘ(=´∀`)」みたいに言い訳してまた2回目、3回目の事故を起こす(確信犯)。それではいけない。絶対いけない。それで交通事故とか起こした日にゃ関係者皆が不幸になってしまいうっかりでは済まされないし笑えない。そこでのこの「零ICHI」。本物と「間違えようがない」この味。つまり麒麟さんは別に高度な自社技術で本物のビールそっくりさんを目指したわけではなく、ノンアルでその場をしのがなきゃいけない可哀相なビール愛好家達に敢えて「ビールと別物」を飲んでもらうことで「さ、ここは無難に過ごして早く家やホテルに帰ろうね。キリン一番搾りやキリンラガービールが冷蔵庫で待ってるよ!」というメッセージを飲む人の脳に舌を通して送って本人の立場(ここでは絶対にアルコール飲料は飲んじゃだめ!)を再確認させているのではないか?それが結論だった。ちなみに俺は1/4残しちゃったね。同じ店で次にアルコール飲料頼む気が失せたもん。すごい「実力」だと思ったよ。ノンアルでその場をしのがなきゃいけない可哀相な飲兵衛が安心して飲める環境に移動するまで影ながら支える役目で造られたノンアルコールビール。そう思えてならない印象深い出逢いだった。もしあなたがノンアルコール飲料で飲み会に参加しなきゃいけない時には是非お試しあれ。


ん?まてよ・・・ビールの苦味を強調してるのは・・・帰宅して念願のアルコール飲料飲む時にビール以外のアルコール飲料に浮気させないためとか?だとしたらすげーな(・∀・)。