バーの数だけいろんな酒がある

  

The Royal Household

現行 VS 王室御用達時代モノ・・・どっちが美味い? [Cask Dor]

ウイスキーを飲み始めた頃にこの有名なウイスキーを何かのウイスキー関連の本で知った気がする。その名は「ロイヤル・ハウスホールド」。しかも「元」英国王室御用達で、かつ1907年には日本の皇室御用達にもなったとか・・・。しかも一般人が購入できるのは日本のみ(英日の王室・皇室の友好関係のおかげ)で、それ以外に一般人が飲めるのは英国の1箇所のホテルのバーだけらしい。もっとも・・・90年代にラフロイグと「王室御用達」の地位を交代して「The」が外れた。いつか「王室御用達」の頃の「The」がついたロイヤル・ハウスホールドを飲みたいとずっと思っていた。現行モノは5年ほど前に購入済みで、確か美味しかった記憶があり、そのキーモルトのダルウィニーは俺のお気に入りだ。そのロイヤル・ハウスホールドは今でも1/3以上残してサイドボードの奥に鎮座してる。
で、最近渋谷で知った「オールドボトル の杜」みたいなCask Dorさんで「THE ロイヤル・ハウスホールド」に出会うことができた。まあいろいろここでレアなボトルを飲ませてもらったので「まあしれっと置いてあるだろうな( ̄▽ ̄)」と特別に驚きはしなかった。もっとも・・・これ、飲むきっかけはたまに一緒にバー巡りする悪友だった。これを飲む前にも一月前に一緒にCask Dorさんを訪れており、その時に「THE ロイヤル・ハウスホールド」を本人が飲んでるのを見て、「俺も次回飲もうかな!」と思ったのがきっかけだった。そしてこの「The ロイヤル・ハウスホールド」を飲む前に一回1人で「Cask Dor」さんを訪れて違う物を飲んでた時に「この前のBAR好きの悪友と次来るときは俺もTHE ロイヤル・ハウスホールド行きたいんですが、現行って置いてないですよね?できたら両者を比較したいですね( ̄▽ ̄)」と言ったら「ウチも比較に置きたいけど、明らかにTHEの方が上だし、比較用に無料で振舞うには高すぎるんですよね・・・」と言われ、「何ならスキットルで持参しては?」と嬉しい提案を頂いた。ラッキー!(・∀・)で、お言葉に甘え、当日朝に家の現行モノをスキットルに少し入れ、夜にBARに持参した。


感想
現行に比べて香りのボリュームが何倍にも増量された感じにびっくり!そして揮発して広がる甘い蜂蜜を含んだような香りが誰にでも好かれる美しい香りでしばしうっとり。現行も悪くないけど比較しちゃうと全然違うと実感してしまう無慈悲な現実に唖然。どんどんグラス内部で揮発する香りが最初感じた蜂蜜の香りから葡萄や薄いブランデーの香りに変化していく。飲み込むと甘く心地よい刺激が舌から鼻腔に抜ける過程で飲兵衛を幸せな気分にしてくれる。例えるなら・・・・現行の「 ロイヤル・ハウスホールド」が「美人でやや人見知りするお嬢様の醸し出すおしとやかな魅力」とすれば「THE ロイヤル・ハウスホールド」の方は「本人が意識しなくても自然と溢れ出てしまう周りの目を引かずにはおけない正統派美人女優の隠せない魅力」みたいな・・・・。なんかいいねえ、この例え( ´ ▽ ` )


もっとも自宅のサイドボードでかなり「寝かしてしまい」少し香りが弱かったので比較対象にするにしては持参した現行モノは力不足だったかもしれない。もったいないけど、THEと現行両方にわずかに加水してみた。すると・・・さらに開いた香がもう現行とTHEではさらに別次元だった。現行も悪くないんだけどね。まあ中身も作り方も違ってしまっているだろうから比較対象にするのはどうかと思うけど。でも、ここまで違うと家の現行でないバーに置いてある確かな現行モノと比較したくなり、後日新宿のバーで飲んだ時に現行のロイヤル・ハウスホールドを頼んだ友人に少し分けてもらったんだけど・・・香りは家のより確かに良かったけど基本一緒に感じた。「THE ロイヤル・ハウスホールド」とは別物だと再実感した。




参考記事:ロイヤルハウスホールドの味やおすすめの種類や銘柄、おいしい飲み方をご紹介 -BARREL


復習の時間です [Cask Dor]

復習用にまた飲んでみた。うん、すごく素晴らしいと思う。2度目に飲んでみて前回は浮かんでこなかった緑(自然・森・針葉樹)のイメージが頭に浮かんだ。

またまた飲んじゃった! [Cask Dor]

またまた飲んでしまった。もうこの溢れ出てくる香りのボリューム感・・・・反則だね( ・∇・)。あと香と味の向こう側に高貴な葡萄の姿がはっきり見えてる感じがやばいね。うん、すごいの一言( ´ ▽ ` )。