James Buchananによるオフィシャルボトルです。ユナイテッド・ディスティラーズUDが1988年に Classic Malts of Scotlandシリーズを発売開始しました。それ以前のダルウィニー8年で、1985年以前の英国国内流通品。ダルウィニーは、ブレンドウイスキーの最高級品ロイヤルハウスホールドやブラック&ホワイトなど、ブキャナン社の銘酒のキーモルトとして使われています。

From Dalwhinnie ダルウィニー8年 1980年代前半 英国流通品 -Old River

念願の「ザ・ロイヤルハウスホールド」を飲めた日の3週間ほど前に1人で「Cask Dor」さんを訪れた時にマスターが「近々ダルウィニーの古いボトルが入りますよ」と教えてくれた。そういえば初めて「Cask Dor」さんを訪れた時に「ダルウィニー」は90年代リリースモノのみ置いてあり[それでも十分すごいけどね]、しかもメジャーリーガークラスのボトル[お値段もメジャー級]のみ鎮座できるバックバーではなくカウンターに置いてあったんだよね。90年代リリースモノ程度では余程マスターの御眼鏡に適わないとバックバーへの道は遠いようで、少し不憫に思えた記憶がある(/ _ ; )[「あらシンデレラ・・あんた舞踏会に出る気だったの？！」みたいなｗ]。もっとも・・・バックバーの最前列でなければ現行モノでも鎮座できるボトルもあるようで、後日実際に見せてもらったのはマスターとの会話で出た「クラシック・オブ・アイラ」だった。疑う飲兵衛2人を配慮してか実際にバックバーの２列目から出して見せてくれた。マスター的にも面白いボトルなのだろう。あ、話が脱線した。


で、当然興味をもち、3週間後に「ザ・ロイヤルハウスホールド」を飲んだ後にいただいた。ただ現行の「ダルウィニー15年」がないので90年代リリースの15年モノと比較までさせていただいた。なんと贅沢な実験だろうか( ´▽｀)。で感想は・・・「何この違い！80年代・90年代で何か大きな変化があったの？」だった。自己主張の度合いが全然違う。15年熟成の方がインパクトありそうだけど逆だった。80年代リリースのマッカラン10年モノや70年代後半リリースのグレンリベット12年飲んだ時と一緒で香りや味の伝えてくる情報量が全然違う。まあそれを表現できない自分がもどかしいんだけどね( ；∀；)濃厚で高貴な香りがとても心地よかった。飲み込むごとにいろんな甘さが開いていくような感じがした。もう一回飲まなきゃだめだね。現行の15年モノが大好きで何度も家飲み用に買っているし海外旅行のお供にも持っていったけど・・・・この８年モノ飲んだら・・・「大先輩はもっと凄かったんだ」と実感したね。WEB見てたら、、、このダルウィニーを販売していたJames Buchanan社がユナイテッド・ディスティラーズ[後のディアジオ社]に買収された後にリリースされているClassic Malts of Scotlandシリーズに「Dalwhinnie 15」があって、一方この8年モノはそれより前、1985年前にリリースされているみたいだ。ということは・・・・ありがちな話だけど・・・大企業グループに買収された後に従来の作り方とか経営方針がそのまま100％残れるとは思えないから・・・経営合理化等で「何かが」変わってしまったのかな？それは考えすぎかな？まあもっとも・・・「こだわり」が必ずしもその会社の存続にプラスとは限らないのも事実なようだし・・・こればっかは正解はないのかな？でも飲兵衛が望むのは「ずっと最高に美味しいお酒を作り続けてください」なんだよね。

==Classic Malts of Scotlandシリーズ==
Dalwhinnie 15 – Highland
Talisker 10 – Isle of Skye
Cragganmore 12 – Speyside
Oban 14 – West Highland
Lagavulin 16 – Islay
Glenkinchie 12 – Lowland

また飲んじゃった(￣▽￣)。前回チャート始める前だったからね。こうして飲んでみるとやっぱ大好きな現行モノよりもいい意味で複雑で奥深い気がする。籠るようで少し捻った香りや微かに感じるゼリー系のお菓子のエッセンスとかって散々飲んだ現行では感じたことがなかった気がするな。しかし普通に考えたら（最低）15年熟成ものと8年熟成モノじゃ明らかに１５年モノの方が感動度合いが強いはずなのに・・・こっちの方が飲んだ後の感動度合いの方がずっと高いんだよね(T . T)。

四杯目は・・・・ダルウィニー8年ください！